REPORTS

活動報告

2026年9月の活動報告です。

活動の記録をまとめたノート、写真、カレンダー、コンパスの水彩イラスト
大阪・十三のカードゲームイベントの参加者の集合写真。顔はスマイルマークで隠しています

2026年9月19日(土)

カードゲームで気づく、自分が大切にしているもの
~大阪・十三リアルイベント 活動報告~

「もし、あと半年しか生きられないとしたら?」

そんな問いから始まるカードゲームのイベントを、なおみさんとライトさんが9月19日(土)、大阪・十三で開催しました。

タイトルは「カードゲームで遊びながら、自分の価値観を知ろう!」。
14時から17時までの3時間、主催者を含む16名が参加し、手元のカードを「残す」「手放す」、その理由を一枚ずつ言葉にしながら語り合ったそうです。

会場のまちライブラリーの黒板。9月19日のおすすめイベントとして、カードゲームのイベントが書かれている

このカードゲームが生まれたきっかけは、2025年にリリースした無料終活アプリ「ライフコンパス」に寄せられた声でした。
「途中で考え込んでしまう」「一人ではなかなか進まない」――。
一人で向き合うには重たいテーマだからこそ、誰かと話しながら考えられる道具が必要だったのです。

参加者アンケートでは満足度が高く、
「自分の価値観に気づけた」
「他の参加者との交流が楽しかった」
「家族や大切な人と話すきっかけになった」
という声が多く寄せられたとのこと。
同じタイミングで、カードゲームのオンラインショップもスタートしました。
▶ https://tabisururougokenkyuu.stores.jp

報告を聞きながら、あらためて感じたことがあります。
オンラインには、離れて暮らす人ともリアルタイムで話せる良さがあります。それでも、同じ場所で顔を合わせ、表情や間合いを感じながら語り合うことでしか届かないものがある――私はそう強く思うのです。

介護や医療にたどり着くその手前で、今を大切に生きるために、最期を考えるお手伝いがしたい。
旅する老後研究所は、そんな思いから始まりました。

では、私自身はできているの?と問われれば、正直まだその途中です。
だからこそ、参加者のみなさんと一緒に「大切に生きる」ことを考え続けていきたいと思っています。

次回のリアルイベントは、12月12日ごろを候補に検討が進んでいます(正式決定前)。
旅する老後研究所のメンバーと直接会って語り合ってみたい方は、ぜひ気軽にご参加ください。
決まり次第、こちらのホームページでお知らせします。

青い鳥のキャラクター「かたるん」の水彩イラスト

2026年9月19日(土)

青い鳥「かたるん」に込めた思い

このたび、旅する老後研究所の新しいキャラクターの名前が「かたるん」に決まりました。

「かたるん」は、ひらがなの「かたらいふ」の「か」の字から生まれた青い鳥です。
「か」の1画目と2画目を体に、最後の点を羽に見立て、青い鳥の姿になりました。

胸もとには、小さなコンパス。
これまで「ライフコンパス」で大切にしてきた思いを、そのまま受け継いでいます。

行き先は、誰かに決められるものではなく。

自分の中にある思いや価値観に気づきながら、自分らしい方向を見つけていく。

「かたらいふ」は、「語る」と、暮らしや人生を表す英語の「life(ライフ)」、そして「もしも」の「if」を重ねた言葉です。
もしものときのことも、元気なうちから、気軽に語り合えるように。

生活のこと、医療や介護のこと、老後、その先のこと。
いろいろな価値観を持つ人と語り合ううちに、自分が大切にしたいことや、こうありたいという思いが少しずつ見えてくる。

そのための語り合いの場であり、必要な情報と出会える場でありたいと考えています。
その思いを胸に、これからの旅に寄り添う存在として、「かたるん」は生まれました。

「かたるん」と一緒に、これからも老後のこと、その先のことを、タブーなく語り合える場を育てていきます。
これからも、旅する老後研究所をどうぞよろしくお願いいたします。

旅する老後研究所 ゲスト回のPeatixサムネイル

2026年9月10日(木)

【第18回】緩和ケアってなに?
みちる先生のお話から考えた「自分らしく過ごすための選択肢」

今回は、旅する老後研究所のゲスト回として、緩和ケア医のみちる先生をお招きし、「緩和ケアってなに?」をテーマにお話を伺いました。

緩和ケアという言葉は聞いたことがあっても、実際にどのようなことをしてくれるのか、どんな時に相談できるのかまでは、意外と知らない方も多いのではないでしょうか。

私自身も、緩和ケアという言葉は知っていました。けれど、痛みや不安をやわらげる医療として、具体的にどんな支援が受けられるのか、病院で受ける場合と家で受ける場合にどんな違いがあるのかまでは、十分に理解できていなかったと感じました。

病院で受ける緩和ケアと、家で受ける緩和ケアの違い

今回のお話で印象に残ったのは、緩和ケアを受ける場所によって、安心できることや大切にできることが変わるという点です。

緩和ケア病棟で過ごす場合は、医師や看護師が近くにいて、何かあった時にすぐ相談しやすい安心感があります。薬の調整なども、病院だからこそ対応しやすいことがあります。

一方で、家で緩和ケアを受ける場合は、医師や看護師が毎日そばにいるわけではありません。訪問診療や訪問看護などで支えてもらいながら過ごす形になります。

けれど、家には、住み慣れた場所で、自分の好きなように過ごせるという良さがあります。いつもの布団、いつもの食卓、好きな音楽、家族やペットとの時間。病院とは違う安心感が、そこにはあるのだと思います。

病院がよい、自宅がよいと、簡単に決められるものではありません。その時の病状、本人の希望、家族の状況、支えてくれる医療や介護の体制によって、選び方は変わります。

ただ、緩和ケアでどのようなことをしてもらえるのかを知っていることで、選べる選択肢は変わってくる。そのことを、今回のお話から強く感じました。

医療者に自分の希望を伝えることの大切さ

もうひとつ印象に残ったのは、医師や看護師などの医療職と、きちんとコミュニケーションをとることの大切さです。

医師はいつも忙しそうに見えて、「こんなことを聞いていいのかな」「こんな希望を言ってもいいのかな」と、遠慮してしまうことがあります。

けれど、自分の痛みや不安、暮らしの中で大切にしたいことを一番知っているのは、自分自身です。

どんなことがつらいのか。何が不安なのか。どんな生活を続けたいのか。どこで、誰と、どのように過ごしたいのか。

そうしたことを医療者に伝えることで、自分に合った治療やケアを一緒に考えていくことができます。

もちろん、いざ診察室に入ると、何を聞けばよいのか分からなくなってしまうこともあります。だからこそ、事前に聞きたいことや伝えたいことを整理しておくことが大切なのだと思いました。

教えていただいた資料を大切な人にも共有してほしいこと

今回、みちる先生から、医療者と話す時に役立つ資料も教えていただきました。

たとえば、医師との面談前に聞きたいことを整理するための資料や、治療を選ぶ時に自分の希望や不安を書き出せる資料です。

病気になってから、治療や療養の選択を迫られる場面では、本人も家族も不安になります。「何を聞いたらいいのか分からない」「先生にどう伝えたらいいのか分からない」そんな時に、こうした資料があることを知っているだけでも、少し心強いのではないかと思います。

緩和ケアは、特別な誰かだけのものではなく、痛みや不安を抱えながらも、その人らしく生きるための支えです。

大切な人が困った時に、少しでも安心して医療者と話ができるように。そして、自分自身も「どう過ごしたいか」を伝えられるように。

今回のお話をきっかけに、緩和ケアについて知ること、医療者に自分の思いを伝えることの大切さを、改めて考える時間になりました。

みちる先生に教えていただいた資料は、大切な人にもぜひ共有していただけたらと思います。

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